Mackey's Lab

博士を取るまでの備忘録

10Gbps Ready のための覚え書き(はじめに)

この記事は 10Gbps を日常的に利用する中で得られた知識をまとめる記事である。そのため、どんどん追記して行く予定である。

・はじめに
光ファイバー編
・スイッチ&NIC
・ベンダーロックイン

 

【はじめに】

大量のデータを送信するためには現在一般的に利用されているギガビットイーサーネット(1Gbps)よりもさらに高速な10Gbps イーサーネット(10GbE)を利用する。私が所属する研究室では大容量のデータを伝送する研究を実施しているため 2011年頃より徐々に10GbEネットワークを導入し始めた。

10GbE の規格は10種類を越えるためここではすべてを紹介しない。興味がある方は下記のリンクに10GbEの歴史や規格が的確にまとまっている。

ASCII.jp:SFP+って?日立電線に聞いた光トランシーバの基礎 (1/3)

 

10GbE に限らずネットワークは物理的には「コンピュータ本体」「NIC」「伝送媒体」の3つによって構成されている。例えばよく利用される 1Gbps ネットワークでは、UTP(いわゆる LANケーブル)が伝送媒体となり UTP とコンピュータ本体を繋ぐものがNIC (Network Interface Card) である。

この構図は 10GbE になっても変わらない。10GbEでネットワークを構築するにはネットワークに繋げる各コンピュータに10GbE用のNICが必要で,そのNICが対応している伝送媒体(ケーブル)が必要になる。

基本はそれだけ。非常に単純。
しかしながら、実際に利用される規格がほとんど決まってしまっているギガビットイーサーネットに比べて 10GbE は、NICやケーブルに様々な規格がありわかりにくい。そのため、なるべくわかりやすいように、そしてよく利用されている(ように感じる)ものを中心にまとめていく。