10Gbps Ready のための覚え書き(ベンダーロックイン)
10Gbps のスイッチや NIC を購入する上で絶対に考えなくてはならないのは「ベンダーロックイン」である。
これはいわゆるベンダーによるユーザの囲い込み戦略の一つであり、A社のスイッチにはA社の SFP+ トランシーバしか利用できない、といった具合だ。安い NIC やスイッチを販売している会社に限って、このようなベンダーロックインをしており、さらに SFP+ トランシーバの価格がバカ高かったりする。
まるで、プリンター業界のインク販売モデルのようだ。
であるから、ベンダーロックインがされていない会社の製品を買うことはお金の乏しい人々にとっては注目すべき話である。しかし、多くの場合ベンダーロックイン情報は表に出てこない。探せばあることはあるが、眉唾情報が多いのも事実。
そこで経験知を元にベンダーロックイン情報をまとめようと思う。
スイッチ
○ ベンダーロックインなし
- SMC TigerSwitch (SMC8708L2)
SMC はベンダーロックインないがもう 10Gbps スイッチ製品を作ってないようだ・・・ - Dell PowerConnect
Dell はベンダーロックインしないで有名な会社。製品自体は安く使い勝手が良いので複数台所有している。なお、Dell の SFP+ は Finisor のものと同一製品のようだ。 - Force10
Force10 は Dell に買収されたので Dell と同じくベンダーロックインはない。サーバルームにほこり被ってたのを譲り受けてバリバリ使用中。 - NETGEAR (XSM7224S (現在は M7300-24XF))
24ポートフル10Gの癖して 150 万という安さなので購入して利用していた。そこそこ良い感じだからもう一台欲しいなと思ってたら型番変更のため旧型番が Amazon で 50万で投げ売りされてたので衝動買い。ベンダーロックインでないのでどの会社の SFP+ も大丈夫。DACもばっちこい!
○ ベンダーロックインあり
- Cisco シリーズ(解除可能)
Cisco は長年ベンダーロックインするような会社だったんですが、最近オープン戦略に目覚めたらしくコマンドラインでベンダーロックインを解除可能。王者の余裕が垣間見える。 - HP
最低の会社。スイッチは安いが光モジュールがクソ高い。1Gbpsの光ファイバーネットワーク(1000BASE-LX)を構築した際に購入したが大失敗。LX の光トランシーバ10万ってなんやねん!マジ死ねクソ。
NIC
情報が少ないので現在情報を探し中。
○ ベンダーロックインなし
- Myricom
よく利用している NIC の会社の一つ。どのトランシーバでも受け付ける。もちろんDACもOK。 - Mellanox
ベンダーロックインをしないとプレスリリースで明言していた。NIC自体はMyricomより安いので心揺れる。利用したことは多分あったと思うが、Myricom との性能差については不明。
○ ベンダーロックインあり
- Intel
サーバ買ったときに 10Gbps のNICをオプションでつけると多くの場合こいつがついてくる。Intel の SFP+ しか受け付けない。複数枚所持しているが利用する度に Intel のトランシーバ探す必要があるので苦労する。モジュールはそこまで高くない。
○ サーベイ中(不明)
- SmallTree
- Solarflare(これは多分大丈夫)
- Chelsio
- Qlogic